株洲工具 総合カタログ
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■ ドリルの入込みドリルの入込みは加工の成功に対して重要な要素です。良好な穴品質を確保する方法の一つはワークの入込み表面が中心線を垂直にすることです。その他、インサート交換式ドリルは送り量の調整で凸、凹み、斜め及び特殊な形状の入込み表面を加工できます。加工表面状況対策凸表面の場合は、加工条件が比較的に良好であり、ドリルセンターがワークと接触できるため、普通の送り量を使用しています。被加工部品表面が斜面の場合は、切削刃にかかる負荷が不均一であり、早期摩耗が発生しやすいです。角度が2°を越える場合は、送り量を推奨値の1/3に低減する必要があります。凹みの表面を加工する場合は、通常ドリルがセンターからずれることが発生し、これに対して送り量を推奨値の1/3に低減する必要があります。非対称な曲面を加工する場合は、ドリルが斜面に入っていくため、中心からずれる可能性があり、送り量が凹み表面加工時よりもっと少なめにする必要があります。特殊形状の表面を加工する場合は、チッピングが発生する恐れがあり、ドリル加工が開始時に、送り量を下げる必要があります。そして、ドリルがワークを貫通する時も同じ状況が発生する可能性があるため、送り量も必ず下げます。● 切削速度(Vc)● 切屑除去率● 送り速度● 穴加工時間Vc = Dc×π×n 1000Q = Vf ×π × Dc2 4 ×1000Vf = fr ×n (mm/min)Vc = Dc×π×n 1000 = 20×3.14×1600 1000= 100 (m/min) n = Vc × 1000 Dc × π = 100 × 1000 20 × 3.14= 1600 (rev/min) Vf = fr ×n = 0.1×1500 = 150 (mm/min) Tc = Id × i n × fr = 40×1 1600 × 0.1 = 0.25 (min)Vc (m/min): 切削速度Dc(mm): ドリル直径n (rev/min): 回転速度Q (cm3/min): 金属去除率Dc(mm): ドリル直径Vf (mm/min): 送り速度Vf (mm/min): 送り速度fr (mm/rev): 1回転あたり送り量n (rev/min): 主軸回転速度Tc (min): 加工時間fr (mm/rev): 1回転あたり送り量 i: 穴の数 Id (mm): 穴深さ n (rev/min): 主軸回転速度◆ 実例◆ 実例◆ 実例◆ 実例主軸回転速度1600rev/min, ドリル直径Ø20mm, 切削速度:ドリル直径がØ20mm、 加工時の送り速度160mm/minで、金属去除率を求めます:主軸回転速度1500rev/min,1回転あたり送り量0.1mm/rev,送り速度:直径Ø20mm、深さ40mmの穴の加工時間を求めます。条件:切削速度が100m/min、1回転あたり送り量が0.1mm/revQ = Vf ×π×Dc2 4×1000 = 160×3.14×202 4×1000= 50.24 (cm3/min) Tc = Id × i n × fインサート交換式ドリル加工の関連パラメータの計算方法C 116穴あけ工具C穴あけ工具穴加工工具インサート交換式ドリル技術情報インサート交換式ドリル技術情報

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